Cubaseでオススメの環境設定方法

今回はCubaseの環境設定等の項目で、オススメのセッティングを紹介してみる。

※参考に挙げているマニュアルのページ数は、Cubase8のものです。

ASIO レイテンシー補完をデフォルトで有効

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どんなソフトシンセでも、CPU演算という処理が挟まれる以上「レイテンシー」が発生する。

試しに、キーボードでMIDIデータをリアルタイム入力する様子をイメージしてみて欲しい。我々演奏者は、当然、正しいリズムで演奏したいと考える。しかし音源のレイテンシーが多少なりともある場合、正しいリズムで鍵盤を叩いても、演奏者の意図よりも遅れて発音されてしまうのだ。

そこで、我々人間は無意識のうちに、そのレイテンシーを補うように、実際よりも早いタイミングで(=突っ込み気味に)演奏する。そのため、実際よりも早い位置にMIDIノートが記録されてしまうという現象が起こる。

正しいリズムで演奏しているはずなのに、なぜか突っ込んだ演奏(MIDIデータ)になってしまう。普段MIDIをリアルタイム録音している人なら、体験したことのある現象かもしれない。

これを解消するのが、この「ASIOレイテンシーを補完」という設定だ。「レイテンシーが原因の突っ込み演奏」を全て補正してくれるので、常に有効にしておいて問題ない。

設定方法は次のとおり。

  • メニューから「ファイル>環境設定>録音>MIDI」と進み、「ASIOレイテンシー補完をデフォルトで有効」にチェック

これを有効にしておけば、新しくMIDIトラックやインストゥルメントトラックを立ち上げたときでも、最初から補完が有効になっているはずだ。

ちなみにこの機能は、Cubase5の頃にアップデートによって実装されたと記憶している。僕自身も、MIDIが突っ込んで記録されて不自由な思いをしていたので、この実装には相当助けられた。

※参考:マニュアルP.263「録音>MIDIの録音」、P.1245「環境設定>録音 - MIDI

Roland A-500PRO-R 49鍵

ASIO-Guardを有効にする

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ASIO-Guardとは、リアルタイムでの計算が必要ない処理をあらかじめ行っておくことで、マシンへの負荷を軽減する機能のことだ。

Cubase 7の時点ではプラグインの対応状況が不十分であったからか、効果がいまひとつだったり、動作が不安定になることがあった。しかし、Cubase8になってからは内部の演算方式が変わったのか、明らかに安定性が増し、マシンへの負荷も小さくなった。僕自身、Cubase7→8に上げた途端に、挿せるプラグインの数が増えたのを覚えている。

もちろん個人の環境における一例にすぎないので断言することはできないが、マシンへの負荷が軽減される以上、不具合さえなければ、ASIO-Guardは有効にするとよいだろう。

設定方法は次のとおり。

  • メニューから「デバイス>デバイス設定>VSTオーディオシステム」と進み、詳細設定の欄で「ASIO-Guardを有効化」にチェック 

プロジェクトの自動保存を有効にする

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Cubase含め、DAWソフト全般はいつクラッシュするかわからないので、自動保存を有効にしておこう。

設定方法は次のとおり。

  • メニューから「ファイル>環境設定」と進み、「全般」内の「自動保存」にチェック

自動保存の間隔は、1~10分程度にしておけば良いだろう。

これで「bak」という拡張子のバックアップファイルが、一定時間ごとに生成されるようになる。このバックアップファイルの拡張子を「cpr」に変更すれば、そのままCubaseのプロジェクトファイルとして読み込むことができる。突然の強制終了を食らった場合でも、安心して作業を再開できることだろう。

なお、「自動保存」という言葉から誤解されるかもしれないが、作業中のプロジェクトファイルが自動で上書き保存されるわけではない。別途バックアップファイルが生成されるだけなので、そこは安心してほしい。

マスターフェーダーを右端に常時表示

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トラックをたくさん重ねていくと、マスターフェーダーのピークレベルが0dBを超えて、メーターが赤く点灯してしまうことがある。これは「クリップ」という現象で、音割れや歪みに繋がってしまうので避ける必要がある。

0dBを超えないよう、マスターのメーターは定期的に監視する必要がある。そのためにも、マスターフェーダーは常にミキサーの右端に表示させておこう。

ミキサー画面左上の、「ウィンドウレイアウトの設定」ボタンをクリックし、「チャンネルセレクター」にチェックを入れると、左端に2つのタブが表示される。「ゾーン」タブを表示し、マスターの出力チャンネル(Stereo Out)の、右側の○を点灯させる。これで、「Stereo Out」が常に右端に表示されるようになる。

システムのタイムスタンプを使用(Windowsのみ)

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Windowsでは、デフォルトの状態だと、キーボードでMIDIデータをリアルタイム入力する際にタイミングがズレてしまうことがある。

そんなときは、メニューから、デバイス>デバイス設定>MIDIポートの設定より、「"Windows MIDI"入力にシステムのタイムスタンプを使用」にチェックを入れると、正しいタイミングでMIDIデータが記録されるようになる。

僕自身、このオプションにはずっとチェックを入れた状態でCubaseを使用してきている。Cubase5のころは、確かにこれにチェックを入れないとMIDIデータのズレが生じていた。最新のCubaseではもしかすると改善されているかもしれないが、不具合が生じている人は、一度確認してみるとよいだろう。

出典:【Cubase共通】外部MIDI入力鍵盤からMIDI入力を行うとタイミングがずれます。(Windowsのみ)

オートメーションを"間引く"度合いを調整する

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ボーカルのボリュームをオートメーションで調整する際、細くボリュームを描いたのに、間引かれて表示されてしまうことはないだろうか。この「間引かれる度合い」については、実は設定項目がある。

上の画像で示したボタンを押すと、オートメーションパネルが開く。オートメーションパネルの左下のボタンを押すと設定画面が開く。そこから「リダクションレベル」を調整することで、「間引かれる度合い」を調整することができる。
※値が大きいほど、間引かれる度合いは大きくなる。

この「リダクションレベル」を10~20%程度に設定すると、ボーカルを1音ごとにボリューム調整するような、緻密なオートメーションが可能になるだろう。デフォルトだともっと大きい値になっていると思うので、細かいオートメーションを描きたい人は、要チェックのポイントだ。

※参考:マニュアルP.683「オートメーションイベントを間引く」

ワコム Intuos Draw ペン入力専用 CTL-490/W0

 

 

 

今回は、Cubaseでオススメの環境設定方法を紹介した。

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